帰楽可楽開発秘話(前編)「ほぼ、オールUDA」
2024年 12月 27日
今年9月に発売開始した「帰楽可楽(きらくコーラ)」。
その開発秘話を前編後編の2話に分けてお届けしていきたいと思います。
今回は”ほぼ、オール宇陀”な開発チームについてご紹介します。
◼やたきやに集った“宇陀大好き人間”
開発の中心となったのは「うだ薬湯の宿 やたきや」に集った”宇陀大好き人間”たち。地元商工会の理事、地域おこし協力隊の農家、元公務員のフリーランス、専門学校卒業1年目の新卒社会人などカオスなメンバーが集まりました。そんなメンバーが共通して持っていたのが、宇陀を「なんとかしたい」という想い。その想いが中心となって様々な人を巻き込み、プロジェクトがスタートしました。
◼宇陀の薬草を活かす
宇陀の強みと言えば、1400年におよぶ薬草の歴史。無農薬栽培にこだわり、質のいい宇陀の伝統薬草「大和当帰」を育てる農家がメンバーにいたため、薬草を使って何かをするイメージが自然と湧き上がってきました。
◼ 身近にいた、製造のプロフェッショナル
最初に躓いたのが「何を、どうやって作るのか」ということ。漂流しがちな議論が続いたある時、商工会理事のメンバーが連れてきたのが、現在、帰楽可楽の製造を担う株式会社キースタッフです。キースタッフは東京の会社ですが、長年にわたり宇陀商工会の相談役として地域と交流があったため、メンバーとも親しい仲でした。キースタッフがプロジェクトに加わったことで議論が進みだし、大和当帰を活用したクラフトコーラの開発が始まりました。
◼想いをカタチにしたデザイン
プロトタイプが完成し、販売を開始したものの、商品が売れない状態が続きました。決して手ごろな値段ではなかったため、「もう少し値段が安ければ」という声もいただきましたが、大和当帰を適正価格で調達し、地元の産業に貢献するという最大のテーマに逆行することはできません。そんな中、奈良県在住のデザイナー・勝山さんと出会いました。勝山さんは過去にも宇陀でクラフトビールのブランディングを手掛けており、私たちのメンバーの1人と交流がありました。ご当地商品としてクラフトコーラを販売する地域が多い中、クラフトコーラを通じて何を伝えたいのか。勝山さんのデザインによって私たちの想いがカタチとなり、「帰楽可楽」が誕生しました。(帰楽可楽のコンセプトはこちら)このように帰楽可楽を作り上げたのは、宇陀とのご縁で集まった"ほぼ、オールUDA"のチームなのでした。
後編では、コーラづくりの過程をお話していきますのでお楽しみに。